人の体重移動によって誰でも手軽に走行できる小型モビリティ、「セグウェイ」やそれに似た技術を活用した「ジャイロボード」や「ホバーボード」などの人気が、世界中で急上昇している。
そうした中で、インターネットのまとめサイトや動画サイトのYouTubeには、ハンズフリーの新感覚のボード型モビリティ、「ホバーボード」が激しい炎に見舞われたり、発火する瞬間を写したりした映像が続々公開され、見た人を震えあがらせている。
米国では爆発して一軒家が全焼も
公開されている映像は一つ、二つではない。たとえば、米ニューヨークで燃えあがった「ホバーボード」は、大きな火災になる前に消し止められたものの、黒く焦げて大きく破損していた。米ルイジアナ州の一軒家でも爆発、家は全焼した。米メリーランド州の住宅では、誕生日プレゼントだったホバーボードが発火し激しく燃えた。
英ロンドンでは寝室に置いてあったホバーボードが爆発。住人は窓から脱出したという。ショッピングモールが燃えあがったケースもあった。
まだある。香港では地元メディアが「中国製の電動スケボー(ホバーボード)が爆発し室内全焼した」と2015年12月1日付で報じた。香港の公営マンションに住む家族が、中国・深センで購入したホバーボードを充電したところ爆発したという。
海外での相次ぐ爆発、炎上の報告に、日本のインターネットでは、
「こえー。これ、Maker Faire Tokyoの会場で乗ってる人がいたな。中国製だったかどうかは知らないけど」
「秋葉原の公道で乗ってる奴見たなあ。バッテリーか???」
「やはり、炎上は怖いwwww」
といった驚きの声が寄せられている。
スマートフォンやノートパソコンで、バッテリーの不具合による爆発や発火騒ぎが起きていることもあって、「ホバーボード」のようなモビリティはさらにバッテリー容量が大きいだけに、そこに発火の原因があると見る向きが少なくないようだ。使われているバッテリーが中国製との指摘もある。
米国では、爆発、炎上した事例が相次いだことから、通販大手のAmazonが「ホバーボード」の販売の一部見合わせや、2015年12月17日には米国郵便公社(USPS)が安全上の問題から郵送を制限する措置を講じたと発表した。