エベレストを80歳で登頂した三浦雄一郎 60代はメタボで「余命3年」宣告されていた

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【徹子の部屋】(テレビ朝日系)2015年12月2日放送
「ゲスト:三浦雄一郎 エベレスト登頂から2年...83歳の野望は?」

   2013年に世界最高齢の80歳でエベレスト登頂に成功した冒険家・プロスキーヤーの三浦雄一郎さん。自ら「攻めの健康法」と名付けた独特の筋トレで、85歳のヒマラヤ再挑戦を目指している。「攻めの健康法」ってどんな方法?

黒柳徹子「エベレスト登頂の大記録から2年以内で、なんとまあ、20キロも太っちゃったんですって? その後2回も手術をなさったって、ホント?」
三浦雄一郎「ハイ。すっかり調子に乗って食っちゃあ寝る、食っちゃあ寝るばかりだったから、心臓の不整脈で2回。心臓は今回でもう6回目ですよ」
黒柳「心臓って、そんなに何回も手術できるの?」
三浦「普通は70歳過ぎると2回が限度です。僕は3回エベレストに行きましたが、登るたびに不整脈が再発するので、山から降りるたびに手術しました
黒柳「太り過ぎたので、体を締めるために重りを足につけて毎日あちこちを歩いているんですって?」
  • 冒険家・プロスキーヤー三浦雄一郎さんの挑戦は続く
    冒険家・プロスキーヤー三浦雄一郎さんの挑戦は続く
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太った分の20キロもトレーニングの「重り」に活用

三浦「ここに3キロの重りを持ってきました(足につけてみる)。この靴が1.5キロですから片足で4.5キロ。背中にも10キロの重りの入ったリュックを背負いますから合計19キロ分、身に着けて歩きます」
黒柳「体が太った分もあるでしょ?」
三浦「ハハハ。(腹をさすりながら)20キロ分の重りですな。重りと合わせて合計40キロ近い負荷が余分にかかっていますから、かなり足腰が鍛えられます」
黒柳「(呆れたように)は~、すごい。太っているからって困ることはないわけね。重りを脱いだ時はす~っとするでしょう?」
三浦「外した途端、空を飛べるんじゃないかと思うほど、す~っとします」

   ここで三浦さんが日々の生活で、どうやって鍛えているかの映像が流れる。

   朝食をほおばる三浦さん。長女の恵美里さんが作るおかずは栄養豊富だ。ヒジキ豆腐、マツタケの煮物、キムチ、そして朝からステーキ肉! これに三浦家独特のスペシャルドリンクが加わる。大ジョッキ1杯の中身は、「黒ゴマ中さじ2杯」「酢タマゴ中さじ2杯」「ヨーグルト大さじ2杯」「きなこ中さじ2杯」「てんさい糖(砂糖の1種)大さじ1杯」を牛乳で溶かしたもの。これをゴクゴク飲み干した後、背中に20キロのリュック、足に5キロずつの重りをつけて外へ。歩道橋の階段をどんどん登っていく。

   三浦「途中、スーパーでキムチや納豆を買ったり、ウインドーショッピングしたり、本屋で立ち読みしたりします。本が大好きだから」

99歳でモンブラン滑降の父・敬三さんからカツ!

黒柳「そうまでして、おやりになるのはなぜ?」
三浦「僕は、健康法には2種類あると思っています。よく、『健康を守りましょう』と言いますね。早寝早起きしたり、ラジオ体操したり、ウォーキングしたり。これ、『守る健康法』ですね。健康にいいし、基本ですが、これだけでは富士山やエベレストには登れません。そこで『攻める健康法』を始めることにしたんです。実は、53歳で世界5大陸の最高峰すべてをスキーで滑降する記録をたてた後、することがなくなって暴飲暴食ばかりしていました。65歳でひどいメタボになり、糖尿病、狭心症、腎臓病...と全部悪くして、医者から『このままだと人工透析になる。3年生きたらいい方だ』と言われました」
黒柳「そんなにひどかったんですか」
三浦「ハイ。その頃、オヤジの敬三が99歳でモンブランの氷河をスキーで滑降しました。よし、俺もエベレストに挑戦してやると心を入れ替えて、この『攻める健康法』の重りをつけて歩くトレーニングを始めたわけです」

   雄一郎さんの実父・敬三(享年101)さんも著名なプロスキーヤーだ。90歳を超えても内外の高峰で山スキーに挑戦し続けた。モンブランに挑戦する3年前の96歳の時に「徹子の部屋」に出ていた。その時の映像が流れる。トレーニングで自宅周辺を小走りに駆け回る敬三さん。それを追うカメラ。96歳とは思えない軽やかな動きだが、画面からは「ハアー、ハアー」という激しい息遣いが聞こえる。

黒柳「これ、お父様の声じゃないの。カメラを持ってお父様を追いかけているディレクターの荒い息です。あら、まあ、情けない! お父様に付いて行けなくなってどんどん離されちゃったわ~」
三浦「ハハハハ。オヤジのこのトレーニング、いまでは流行になっています。走っては歩き、走っては歩くというインターバルウォーキングです」
黒柳「お父様の影響で『攻めの健康法』を始めて体はよくなったの?」
三浦「半年で数値がよくなり、2年で完治しました」

85歳で息子と2人でヒマラヤ滑降に再挑戦

黒柳「すごいですね~。で、3年後の85歳にあることに挑戦するんですって?」
三浦「ハイ。ヒマラヤのチョ・オユーという世界で6番目に高い山に、二男の豪太と一緒に登ります。頂上から30キロ先にエベレストが見えるんですが、そこに向かって2人で滑り降りてきます」
黒柳「いいわねえ、80歳超えても世界に出るという夢があって」
三浦「いえ、普段は家でゴロゴロしています。それがいいんです」
黒柳「どうしてゴロゴロがいいんですか」
三浦「ゴロゴロしていると太るでしょ。これじゃいけないと足に重りをつけて動くじゃないですか。その繰り返しがいいんですよ」
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