「帝都物語かよ...」「陰陽師を呼ばないと」
B案ではこの他にも、
「純木製の列柱に囲まれたスタジアムは縄文的な力強い祝祭の場を生みます」
「宇宙を構成する諸要素とも言うべき、地、水、木、火、天空などによって構成されるスタジアムは、アスリートの根源的な力を引き出し、観客を興奮の坩堝へと誘います」
と、まさに「スピリチュアル」と評するにふさわしい説明が連なっている。
対するA案の、
「日本の伝統的な木構造を現代の技術で甦らせ、世界に向けて発信」
「日本建築の特徴を活かし、気候・風土や景観と調和したスタジアムを創出」
といった記述と比べると、より際立つかもしれない。
古市さんの発言を機に、ネット上では
「とりあえず、陰陽師を呼ばないと」
「これは伝奇好きの血が騒ぐ」
「帝都物語(編注:荒俣宏さんの小説)かよ...」
「アスリートのバトルエナジーを生贄にして、何を召喚するの?」
と、盛り上がりをみせている。
ただ一方では、
「建築の文脈で民俗学要素のコンセプトみたいのが出てくるのはフツー」
「すべてではないけど建築家の説明や文章にはよく見かけるタイプ」
「建築家って芸術家だからねぇ」
と、建築分野から見れば珍しいことではないという指摘も少なくない。