加藤氏を「誤報を恥じない『言論の自由の闘士』」と表現
だが、それでも朝鮮日報は加藤氏に批判的だ。朝鮮日報のコラム「萬物相」は12月18日、加藤氏を「誤報を恥じない『言論の自由の闘士』」と表現。「噂」が事実でなかったことが明らかにあったことを指摘しながら、日本側がコラムを政治利用したと主張した。
「それでも日本の政界や右翼系メディアは彼を言論の自由の闘士扱いした。反韓感情をあおるには絶好の材料だった」
その上で、「噂」を紹介したコラムを「誤報」だと断じ、記事の削除や訂正、謝罪を行うべきだとした。
「産経新聞は加藤前支局長の記事が事実でないことが明らかになったのにもかかわらず、謝罪はおろか訂正報道すらしていない。電子版の記事も削除せずにそのまま掲載されている。それどころか紙面を通じて『韓国は言論弾圧国だ』という主張ばかり繰り返した」
これに加えて、いわゆる「吉田証言」をめぐる朝日新聞の従軍慰安婦報道で、誤報に対する朝日の対応を産経が厳しく非難したことを引き合いに出しながら、加藤氏のコラムは「恥」だと主張した。
「そう言いながら自分たちの誤報には目をつぶっている。記者にとって誤報は致命的なのにもかかわらず、恥とも思っていない」