米FRB、9年半ぶりの利上げ 実質的なゼロ金利解除

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   米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)は、リーマン・ショックのあと7年にわたり続けてきた実質的なゼロ金利政策を解除し、政策金利を9年半ぶりに引き上げることを2015年12月16日に決めた。17日から実施する。米国は日本や欧州に先んじて、これまでの異例な金融政策を転換することにした。

   金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の指標となる「フェデラルファンド(FF)金利」の誘導目標を、「年0~0.25%」の実質ゼロの水準から「年0.25~0.50%」に引き上げることを10人の全会一致で決めた。

   ただ、FRBは声明で、「このあとの景気の改善には、きわめてゆっくりとした利上げが必要になっている」と指摘。景気回復の勢いを損なうことがないよう、当面、利上げは慎重に進めることを強調した。

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