「億単位」超大幅年俸ダウンの記録更新 巨人・杉内と中日・岩瀬にみる勝負の世界

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若手スター選手も厳しい「更改」

   「超」のつく大幅ダウンは当然、大きなニュースとなるが、その影に隠れた、いわば「B級ニュース」にも関心は集まる。

   ヤクルトの登録名「由規」投手。かつて大騒ぎされた佐藤由規のことだが、来シーズンは「育成選手」として残った。

   2008年、ドラフト1位で仙台育英高から入団。150キロ台の快速球が注目され、大阪桐蔭高の中田翔(日本ハム)、成田高の唐川侑己(ロッテ)とともに「高校ビッグ3」と話題を呼んだ。覚えているファンも多いだろう。

   契約金1億円+出来高、年俸1500万円だった。背番号「11」にちなんで(2007年)11月11日に入団発表するという特別待遇で、スター候補として期待は大きかった。同じ東北出身の大谷翔平(日本ハム)の如く注目された。

   しかし、4シーズンで26勝を挙げたものの、12年から4年間は登板ゼロ。右肩痛が治らないのだ。来季の復活は苦難との戦いである。背番号は「121」に変わった。

   人気者といえば、日本ハムの斎藤佑樹も大変な時期を迎える。同じチームの早大の後輩、有原航平がパ・リーグ新人王に選出されるなか、来シーズンは先輩として「勝負の年」となるだろう。

(スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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