魚を食べるとすい臓がんリスク減 マグロが抜群、青魚もいいぞ

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   すい臓がんは発見が非常に難しい病気だが、魚に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸を多く摂(と)る人は、少ない人に比べてすい臓がんを発症するリスクが3割低いという調査結果を国立がん研究センターがまとめ、2015年12月8日発表した。

  • 魚を毎日食べよう
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DHAを1日1グラム、発症リスクは30%も減る

   がん既往歴のない45~74歳の男女8万2024人を対象に、最長で15年間追跡調査した。不飽和脂肪酸とすい臓がんの発症リスクの関連を調べるために、マグロ、ブリ、サバ、イワシ、アジ、イカ、タコなどの魚介類を日々の食生活で摂っている割合に応じて、対象者を4つのグループに分けた。期間中にすい臓がんを発症した人は449人だった。

   その結果、DHAの摂取量の最も多いグループ(1日あたり1グラム前後)は、最も少ないグループ(同0.3グラム前後)に比べ、すい臓がんの発症率が約30%低かった。

   すい臓がんは、自覚症状がほとんどなく、発見された時はかなり進行しているケースが多い。たばこや肥満、糖尿病などの生活習慣病が発症リスクを高めることが知られている。特に糖尿病に人が発症するリスクは1.8倍以上だ。食事との関連の研究はこれまでなかった。

ブリ、サバ、サンマを1日1回食べればよい

   DHAの含有量はマグロが飛びぬけて多く、100グラム当たり2・8グラム。続いてブリ(1.8グラム)、サバ(1.7グラム)、サンマ(1.4グラム)、ウナギ(1.3グラム)、イワシ(1.1グラム)など。こうした魚を1日1回食べるだけで、1グラム以上を摂取できる。

   研究チームの島津太一・同センター予防研究部室長は「魚を多く食べる日本人で初めて調査した研究で、魚が予防に寄与できることが示されました」と語っている。

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