教頭は「男性の顔を晒す行為があったなら問題」
こうした声を受けてか、その後、男子生徒らのツイートは削除されたり、アカウントが非公開設定になったりした。
男子生徒と女子生徒が通う県立高校では、教頭が取材に応じ、「2人は痴漢被害について警察に申し出たものの、『現行犯でないと対応できない』と取り合ってもらえなかったと聞いています」と説明した。ツイートについては、生徒指導部長から12月15日に報告を受けたという。
2人については、17日に話を聞く予定で、事実関係などについてはまだよく分からないとした。
なお、女子生徒は当時、「まぢ怖かったかんな」「手の震えがとまらんかったゎ」とツイートしており、男性を取り押さえられる状況ではなかったらしい。とはいえ、ネット上では、「撮ってないで捕まえてもらえよ」「その時叫べよ」といった指摘も出ていた。
男子生徒が、男性の顔を晒したことについては、教頭は、「もしそうだとしたら、問題だと思います。名誉棄損にもなりかねませんので、厳重に指導したいと考えています」と話している。
ツイッターなどでは、これまでも痴漢被害者だという人や友人らが加害者だとする人の顔を晒す行為が度々起きている。法曹関係者からは、こうした行為は、場合によっては、プライバシー権の侵害で損害賠償の対象になったり、名誉毀損罪で刑事罰を負ったりすると警告されていた。