沖縄県八重山諸島の西表島近くにある無人島に20年以上暮らしていた「ナガサキおじい」こと長崎真砂弓(まさみ)さん(79)が今、「退去騒動」に揺れている。
きっかけは、バラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)で放送されたこと。番組を見た観光客が続々訪れたため、住居としていた土地の所有者から追い出されてしまったのだという。
観光客も全裸になって写真撮影?
長崎さんが住んでいたのは、観光でも有名な西表島の西2キロに位置する無人島「外離島」(そとばなりじま)の私有地だ。島や海岸で獲れる魚や海藻を食べ、1年のほとんどを一糸まとわぬ姿で過ごしていた。「自給自足」に近い生活と言っていい。
そんな生活を一変させたのは「めちゃイケ」での放送だった。2014年7月5日放送回では、お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんの44歳の誕生日を祝う、という名目で出演者らが来島。自身も「案内係」という肩書で出演し、岡村さんと寝食を共にした。
日課となっているカラスの餌やり風景を見せたり、獲ったばかりのもずくを振る舞ったりと、仲睦まじい様子が話題となった。そしてもちろん、放送中も「全裸」であることが殊更に強調されていた。
放送後の反響は凄まじいものだった。退去騒動の模様を伝えた週刊新潮(15年12月3日号)、15年12月16日付け東京スポーツ電子版記事によると、長崎さん目当てにマスコミや観光客が外離島へ押し寄せたという。
その影響か、住んでいた土地の所有者から「出てってくれ」と言われたのだという。具体的な理由は報じられていないが、東スポ記事に、観光客が全裸になって撮影した長崎さんとの記念写真をネット上に投稿したことが所有者の目に留まった、とある。ただ、真相は不明だ。