2015年12月12日、厚生労働省は2015年の国民健康・栄養調査を発表したが、厚労省の「上から目線」がネット上で批判を浴びている。
調査は毎年行っており、いくつかの話題に焦点を当ててメディアにリリースを送っているが、今回は「所得が低い世帯ほど栄養バランスが悪い」という分析を取り上げたメディアが多かった。たとえば、NHKの報道ではこうだ。
「コメやパンなどの穀類の1日の摂取量は、所得が200万円未満の世帯では、所得が600万円以上の世帯より、男女それぞれ20~40グラム多くなっています。一方、野菜の摂取量は、所得が200万円未満の世帯では、所得が600万円以上の世帯より、男女それぞれ40~70グラム少なくなっています」
そして、厚労省の担当者のコメントをこう紹介している。
「所得が低い人は、栄養バランスのよい食事をとる余裕がなくなっているのではないでしょうか。食事の内容を見直すなど健康への関心を高めてほしい」
これに対して、ネット上では次のような批判が相次いだ。
「国民にケンカ売ってるのか?」
「野菜は高いんだよ。キャリア官僚の生活感のなさが際だったぜ」
「コンビニ行ってみ。ちっちゃいサラダ買う金額で、カップ麺ならそれなりに腹膨らすことができる」
「現代版『パンがないなら、お菓子を食べたら』とでも言おうか」