「スター・ウォーズ」の新作公開が間近に迫る中、ファンにとって衝撃的なニュースが飛び込んできた。一部劇場では、本編前に人気アニメ「ONE PIECE」の主人公が同作にエールを送る特別映像が流れるというのだ。
あまりに異なる2作の共演に、ネット上には「世界観ぶち壊し」「興ざめする」といったファンの不満が殺到している。
対象映画館を避けようとする声まで
特別映像は、主人公のルフィ率いる「麦わらの一味」がスター・ウォーズ風の衣装で映画館へ行き、2015年12月18日公開のシリーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を鑑賞するという内容だ。
2016年夏に公開される劇場版アニメのプロモーションの一環のようで、映画公式サイト等で15日にアナウンスされた。対象は「フォースの覚醒」を上映するTOHOシネマズとT・ジョイ系の劇場(18日初回と一部劇場は対象外)で、本編前に流れるという。
告知ページでは「映画会社・作品の垣根を越えた奇跡の連携」「映画館に観に行った人しか観ることのできない超プレミア映像」とおおいに盛り立てているのだが、何ら共通点のない2作のコラボにネット上の反応は冷たい。
特に熱心なスター・ウォーズファンは怒り心頭のようで、
「世界観ぶち壊し」
「なんてことをしやがる...」
「久しぶりに本気の怒りが湧いた」
「SFですらないという誰得コラボ」
「これは興ざめする」
「なんで!!!!ルフィなの?!?!?!え?え?え?怒るよ??」
といったコメントが後を絶たない。「TOHO以外に行けばいいのか」「よし、それ以外で観よう」と、回避策を取ろうとする意見まで相次いでいる。
一般料金200円値上げでブーイング
「フォースの覚醒」は、2005年の「エピソード3/シスの復讐」から10年ぶりとなる新作だ。2012年10月、ルーカスフィルムを買収したディズニーが2015年の新作公開を発表して以来、世界中のファンが心待ちにしてきた。
とりわけ15年に入ってからの盛り上がりは「祭り」とも言えるほどで、日本国内でも先行販売チケットは争奪戦となった。
映画会社がこのスター・ウォーズフィーバーを別の映画を宣伝する絶好の機会と捉えるのはごく自然なことだろう。しかし今回のいささか強引なコラボは、熱狂的なファンらにとっては感動の瞬間に水を差すものでしかなかったようだ。
ちなみにTOHOシネマズは11月にもスター・ウォーズファンからブーイングを受けていた。東京や大阪の一部映画館で、同作の一般料金を通常より200円高い2000円に設定したと発表したところ、ネット上で反発する声が相次いだ。