韓国SBSの人気バラエティー番組「ランニングマン」が、アイドルグループ「嵐」も出演する日本のバラエティー番組を「盗作した」として、謝罪した。
これまでも韓国のテレビ番組と日本のテレビ番組の類似点はたびたび指摘されてきたが、制作サイドが盗作を認めるのは珍しい。
「フジテレビに謝罪し、賠償するべき」
2010年に始まった同番組では、芸能人が様々なゲームに挑戦する。韓国国内だけでなくタイや香港、北京などアジア各地で収録されており、アクションスターのジャッキー・チェンさんもかつて出演した。
そんな人気番組が「炎上」したのは、15年12月6日だ。この日の放送で登場したゲームが「VS嵐」(フジテレビ系)で登場するものと酷似していると、韓国のネットユーザーが反応。SNS上で「恥ずかしい」「反省してほしい」「フジテレビに謝罪し、賠償するべき」 といった趣旨の声が相次いだ。双方の番組はゲームバラエティーという点で共通している。
同番組の演出を担当するプロデューサーは14日、盗作を認め、「理由を問わず、番組の責任者として今回の騒動に心から謝罪する」「今後は再発防止のために制作過程を改善し、同じことが繰り返されないように最善を尽くす」とのコメントをSBS経由で発表した。
問題のゲームは、数人のプレイヤーが協力して斜面を転がるボールを穴に落とさないようゴールまで運び、点数を得るといったものだ。持ち手の付いた斜面は3つのゾーンに分割され、1つにつき2人が斜面の傾きを操作する。ゴールの場所によって加算される点数が変わる。
実はこれ、「VS嵐」のゲーム「コロコロバイキング」とまったく同じルールだ。番組を見る限り、加算点が倍になるチャンスボールが出る、といったサブルール以外すべてなぞられている。