ダイエット中なのに、運動の継続がままならない。そんな悩みを持つ人はいないだろうか。36歳男性、木村清志さん(仮名、以下キヨシさん)もその1人だ。
仕事中の大半はデスクワーク。この時間を有効活用できないかとのアイデアから、座ってできるダイエットを試し始めた。
太ももにマフラーを挟んで落ちないようにするだけだが
「デスクワーク中のダイエット、何かありませんかね」。キヨシさんがインターネットであれこれ検索した。最初に「せっかくだから、気になる部位をシェイプアップしたい」と少々欲張って見つけてきたのが、デスクワーク中に足を上げたままの状態を保つ方法だ。健康情報サイトに書かれていたのは、椅子に浅く腰掛けて背筋を伸ばし、両ひざをそろえてひざの角度が直角になるようにしたまま床から足を少し浮かせた態勢を数秒間キープする、というもの。
キヨシさん「私、下腹部のでっぱりが気になるので試してみました。筋トレにもなりそうでしたので」
編集部「効果はありましたか」
キヨシさん「いやあ、足を上げている間が仕事に集中できず、継続が難しくて途中で断念しました」
諦めの良さがキヨシさんのいいところ、かどうかは分からないが、とにかく早々にストップし、次を探した。今度は「足やせダイエット」として複数のサイトに紹介されていた、太ももの間に物を挟む方法だ。ペットボトルや本、タオルなどを挟んで落ちないようにするだけでも、太ももに力が入って下半身が引き締まる、といった体験談がサイトで紹介されていた。
最初は、自席の近くにあったカバンを挟んでみたキヨシさんだが、さすがに無理があったので、すぐ中止。次にマフラーを手にした。タオルの代わりになりそうだし軽いので、「これならいけるだろう」と折りたたんで太ももに挟み、その状態のままパソコンに向かった。
キヨシさん「でもこれ、思った以上に太ももに力を入れないとマフラーが落ちるんですよ。結局またも仕事に集中できなくなり、やめちゃいました」