プロフィギュアスケーターで元世界女王の安藤美姫さん(27)がグランプリファイナル(GPF)のエキシビションにサプライズ出演したことで、批判に晒されている。
ネット上では、恋人で地元スペインの選手であるハビエル・フェルナンデス選手(24)の意向により急きょ登場したと受け取られ、双方に「公私混同」「軽率」とバッシングが起こっているのだ。
笑いそうになりながら「ミキ・アンドー!」
エキシビションは、今大会開催地だったスペイン・バルセロナで2015年12月13日に行われた。世界歴代最高得点をたたき出した羽生結弦選手(21)をはじめ、上位入賞者たちが華麗な演技をみせた。
安藤さんは、サプライズゲストとして登場。背中が大きく開いたセクシーな赤いドレスで情熱的な演技を披露し、会場を沸かせた。突然の出演にファンは大喜びで、本人のツイッターアカウントにも温かなコメントが寄せられている。
しかしその一方で、批判的な声も相次いでいる。一部メディアが「フェルナンデスに呼び込まれる形で登場」「『大切な人を紹介します』と呼ばれてリンクに上がった」と伝えためか、多くが「ハビエルが彼女枠で推した」「カップルの暴走」と受け取ったようで、
「公私混同も甚だしい」
「軽率すぎて呆れた。二人揃って嫌いになりそう」
「彼女をエキシビションに呼ぶってありなんだ」
「地元だからって私物化しすぎでしょう」
といったコメントがネット上に殺到したのだ。
実際、登場シーンでは、カップルならではの仲むつまじい様子をうかがわせていた。ゲスト紹介役のフェルナンデス選手が「ミキ・アンドー!」と笑いそうになりながらアナウンスすると、安藤さんも照れ笑いを浮かべてリンクに入っていった。
フェルナンデスはゲスト出演知らず?
ただ、出演を希望したのは、あくまで大会側だったという。スポニチアネックスの報道によると、安藤さんは数日前からバルセロナ入りしていて、大会組織委員会に招待されたそうだ。
そもそもフェルナンデス選手は、ゲストが安藤さんであることを知らなかったらしい。演技終了後、会場では「ハビエル自身も知らなかった」という主旨のアナウンスが流れていた。
事実、フェルナンデス選手は、安藤さんを見た瞬間びっくりしたような表情になり、笑顔のまま数秒間かたまっていた。名前を呼ぶ際に笑いまじりになってしまったのも、そのためだったようだ。
こうした点を踏まえると、ネット上のバッシングの中には誤解に基づいたものも少なくなさそうだ。
だが、大会側のオファーだとしても、安藤さんに対しては厳しい声が少なくない。エキシビションには上位入賞者しか出演できないことから、
「いくら招待されたとはいえ、普通の神経なら断る」
「世界女王の実績があると何でも許されると思うのかな」
「引退した選手が関係ない大会のエキシビションに出るのは違和感」
といったコメントも目立っている。