感情をコントロールできない高齢者 暴言に暴力、原因は脳の老化にあり

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感情をコントロールできない「前頭側頭型認知症」

   新郷さんは、認知症の影響も指摘した。認知症にはアルツハイマー型の記憶障害のほか、前頭側頭型認知症がある。この場合、感情のコントロールや衝動の抑制が困難になるという。そのため、平気で思ったことをそのまま相手にぶつけたり、ルールを無視したりしてしまうのだ。しかも、初期段階で前頭側頭型認知症と特定するのは難しい。

   コメンテーターの長嶋一茂は「医者から聞いた話」として、食生活の重要さを強調すると同時に「刺激を味わわせてあげることも大切」と話した。高齢者本人が何かにトライしたいというのを、周りがすぐに却下してはダメというわけだ。

   キレやすいシニアの特徴は、(1)かかわってくれる人がいない(2)日常的な楽しみがない(3)人間関係がうまく築けない、の3点だ。

吉永「定年になると会社と(関係が)切れて、人間関係そのものがなくなってしまう。高齢になる前に地域行事に参加するとか、人とのかかわりの中で刺激があれば一番いいいですね」
長嶋「(本人も)家を一歩出る努力が大事なんです」

   シニアの人たちに、社会の一員だと自覚してもらう。例えば近所の掃除といったボランティア活動や町内会の役員への参加を促すなどして、疎外感をなくすのが効果的だろう。

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