暴力団絡みではとの指摘が相次ぐ
各メディアもこの盗聴器問題を報じ、捜査情報を得ようとした、県警内部の派閥争いで使われた、上司の評価が気になる部下が仕掛けた、といった可能性が指摘されていた。
ネット上でも、様々な憶測が流れているが、特に多かったのは、暴力団絡みではないかとの指摘だ。それは、愛知県警では過去に、警察と暴力団との癒着が報じられたことがあったからだ。
毎日新聞の13年6月30日付記事によると、県警の捜査員を脅迫した暴力団関係者の刑事裁判で、この捜査員が「警察に内通者がいると確信した」と爆弾証言をした。暴力団関係者が「10日くらい前(家族を守るための)保護願を(県警に)出したでしょ」と、県警幹部数人しか知らない情報を持ち出して脅してきたからだという。
裁判では、別の元捜査員が検察側証人として出廷し、暴力団の資金源とみられる風俗店に摘発情報を教える代わりに、現金などを受け取るようになったことを認めてもいた。
こうした警察と暴力団の癒着が盗聴器問題につながったのではないかというわけだが、もちろんまったく根拠はなく、憶測に過ぎない。
とはいえ、県警が今ごろになって一斉点検をしていることについては、「こんな電波もチェックしてないのかよ」「定期的に調べとけよ」と、ネット上で批判が相次いでいる。