シャープの宝「IGZO」が海外流出の危機 鴻海、それに韓国のサムスンが虎視眈々

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JDIとの統合案 「日の丸」液晶で再生目指す

   そうした中で現在、シャープが交渉中であると伝えられるのが、ジャパンディスプレイ(JDI)と台湾の電子機器受託製造サービス大手の鴻海精密工業、それに韓国のサムスン電子だ。

   なかでも有力視されているのが、ソニーや東芝、日立製作所の中小型ディスプレイ事業を統合して2012年4月に事業を開始したジャパンディスプレイ(JDI)。産業革新機構の資金提供を受け、「日の丸」液晶として子会社化するとされる。

   JDIにとっても、鴻海精密工業がシャープの技術を手に入れると、収益の柱であるiPhone向け液晶のシェアを奪われる懸念があり、そういった事態は避けたい。半面、課題もある。JDIとシャープの統合では世界シェアが高まり、中国などが独占禁止法に触れる可能性が指摘されている。

   一方、鴻海精密工業やサムスン電子にとっても、シャープの高精細パネルの生産技術を得るメリットは大きい。ただ、鴻海については2012年にシャープが経営危機に陥った際に、シャープへの出資計画が頓挫した経緯がある。

   また、海外組への売却には技術流出の懸念や雇用維持への不安がつきまとう。政府が「IGZO」技術の海外流出を懸念して、JDIへの「合流」を促すのもそのためだ。

   インターネットには、

「もうこういうのホント止めてくれよ。どんどん日本が貧乏になる」
「シャープ・・・これがトドメか」
「おらこんな液晶いやだ~ byよしいぐぞー」
「この技術だけは守るとか言ってたのにな・・・」

といった声が寄せられている。

   交渉は大詰めを迎えつつあるとみられる。

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