ミスチル「抱きしめたい」、そっくり「パクられた」 平浩二が歌ったシングル、回収が決まる

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   国民的人気バンド、Mr.Children(ミスターチルドレン)の名曲「抱きしめたい」の歌詞が「パクられた」としてインターネット上で大騒ぎになっている。

   指摘されているのは、歌手の平浩二さん(66)が歌う「ぬくもり」だ。所属事務所やレコード会社はすでに作詞家との話し合いを終え、商品の回収作業に入るという。

  • カップリング曲が思わぬ騒動に(画像はクラウン徳間ミュージックショップのスクリーンショット)
    カップリング曲が思わぬ騒動に(画像はクラウン徳間ミュージックショップのスクリーンショット)
  • カップリング曲が思わぬ騒動に(画像はクラウン徳間ミュージックショップのスクリーンショット)

ひらがなにして100文字以上ぴったり重なる

   「抱きしめたい」はミスチル2枚目のシングルとして、1992年にリリースされた。作詞・作曲はボーカル&ギターの桜井和寿さん。初期を代表する名バラードであり、好きな曲ランキングでも上位に上がることが少なくない。「出会った日と同じように~」から始まるフレーズを聞けば、ファンでなくとも「あの曲か!」と思い出せるだろう。

   そんな有名曲とそっくりな歌詞の楽曲が、このほどネット上で発見された。1972年のヒット曲「バス・ストップ」で知られる平浩二さんの「ぬくもり」だ。シングル「愛・佐世保」のカップリング曲で、作詞は沢久美さんが担当している。

   リリースは2015年5月と半年以上前だが、12月10日ごろにネット上で類似が指摘されると、途端に騒ぎになった。

   歌詞を見比べると、確かに驚くほど瓜二つである。表記の違いや助詞の有無はあるものの、歌いだしの「出会った日と同じように」に始まり、1番はほぼすべてが同じ詞になっているのだ。

   1番で異なるのは「霧雨けむる」が「霧雨の降る」に、「静かな夜」が「かがやく夜」になっている部分のみ。言葉の並び順まで同じで、ひらがなに直したところ、100文字以上がぴったり重なった。

徳間側「弁解の余地がない」

   あまりにそっくりなことから、ネット上では、

「オイオイこれは凄いな。桜井公認だろ?」
「実は沢久美=桜井だったりしないのか」
「オマージュとかパロディの類やろ」

などと、さまざまな憶測が広がることとなった。

   平さんのマネージャーは11日昼すぎ、J-CASTニュースの電話取材に応じた。同件については前日に把握したそうで、それまで類似について全く気付かなかったという。

   マネージャーの話によると、11日正午ごろにはCDをリリースした徳間ジャパンコミュニケーションズや作詞した沢さんらと話し合いを行った。沢さんは「知らなかった」と話しているそうだが、徳間側は「弁解の余地がない」とし、商品の回収を決めたという。早ければ本日中にも正式に発表する予定だ。

「メーン曲の『愛・佐世保』は平が初めて作詞・作曲をした曲。地元の佐世保をテーマにした曲で、非常に思い入れのあるものでした。それだけに、本人も大変ショックを受けています」(同マネージャー)

   2015年でデビュー45周年となる平さんだが、思わぬ形で盗作騒動に巻き込まれてしまった。

   沢さんは、自身が作詞を手がけた歌手の出演するイベント等も手がけている。J-CASTニュースは沢さんが代表を務める会社にも問い合わせてみたが、応答はなかった。

   ミスチルの所属レコード会社であるトイズファクトリーにも問い合わせたが「担当者不在」とのことだった。

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