「ミネラル入り麦茶」ヒートショック予防に期待 血圧低下との研究結果

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   徐々に寒さが増してきたこの時期、急激な温度の変化が原因で心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす「ヒートショック」に注意が必要だ。最近の研究で、この対策にミネラルが入った麦茶が期待できるとの結果が出た。

   食品・化成品事業を手掛ける赤穂化成はノザキクリニック、伊藤園との共同研究で、ミネラル入りの麦茶を飲むと血圧が低くなるとの研究結果をまとめ、2015年12月8日に発表した。調査では成人男女32人を、条件がほぼ平等になるように2つのグループに分け、ミネラルありとなしの麦茶各500ミリリットルを初夏から初冬にかけて6か月間、継続して飲ませた。その結果、ミネラル入り麦茶を飲んだグループには血流の改善や、収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)いずれも下がる傾向が見られたという。

   拡張期血圧は心臓が収縮していない時の血圧で、この値が高いと血管が硬くなっている。調査では拡張期血圧も下がっているが、これは血管が柔らかくなったことを意味しており、研究結果からは血管が硬くなる動脈硬化のリスク軽減や、心臓のさまざまなトラブルを減らす効果が期待できるそうだ。また、血液通過時間が短縮する「血液サラサラ効果」の傾向も認められた。

   冬場のヒートショックによる死亡事故として、入浴中の突然死が挙げられる。東京都健康長寿医療センターによると、入浴中の死亡者総数は推計で全国約1万7000人に達し、特に12月と1月に多発している。今回の発表資料によると、冬場にミネラルを補給することで、口内免疫力が向上してウイルス防御が期待できる。またのどの渇きを感じにくい冬は、水分をこまめにとるのも重要だ。

  • ミネラル入り麦茶に期待
    ミネラル入り麦茶に期待
  • 共同研究にあたったノザキクリニック・野崎豊院長
    共同研究にあたったノザキクリニック・野崎豊院長
  • ミネラル入り麦茶に期待
  • 共同研究にあたったノザキクリニック・野崎豊院長
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