USJ施設とのバッティング懸念も
もし仮に、市長がテーマパーク誘致を考えているとすれば――。
誘致先とされたインダストリアル・コリドー地区は、米軍キャンプ瑞慶覧にある区域。国道58号に面する好立地で、空港からのアクセスは悪くない。
ただ、総面積62ヘクタールの大部分は北谷町域であり、沖縄タイムス(8日配信)によれば宜野湾市域は約28ヘクタールにとどまる。TDLとTDSの面積はどちらも約50ヘクタール。宜野湾市域だけで建設するとすれば、かなりコンパクトなテーマパークになるだろう。
同じ沖縄では、すでにユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の運営会社が「南国」をテーマにした新テーマパーク建設計画を進めており、ネット上では同施設とのバッティングが起きるとの指摘も目立つ。
ほかに、台風の多さや夏の暑さを懸念する声も少なくない。パーク建設の可能性がないことはないが、ディズニーにとってはあまり「おいしい」話ではなさそうだ。
そもそも現状では、誘致自体の実現可能性すら不透明だ。この件についてオリエンタルランドは9日、「今後慎重に検討を行っていくものであり、現時点で対応方針など決定している事実は一切ありません」とのコメントを発表している。