イナゴやバッタ、調味料にしたら...「全く未知の味」に注文相次ぐ

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意外な発想のきっかけは?

   そもそも、田中さんがイナゴソースの開発を思い立ったのは2013年のこと。

「しょうゆ発祥の地である和歌山県湯浅町に残る伝統的な醸造技術を活かして、何か全く新しい商品をつくれないか。そういった思いから、このプロジェクトをはじめました」

   最初から、昆虫を使おうと思っていたわけではないという。ただ、田舎に残る地域資源の「見える化」をコンセプトとするいなか伝承社では、以前からタニシやアユなど野生生物を食べるイベントを実施していた。そのため、プロジェクト開始直後から「野にあるものを使う」という方向性は固まっていたと田中さんは語る。

   だが、当初目を付けたドングリは数が集められず、次いで淡水魚で魚醤(ぎょしょう)を作ろうとするも、こちらも失敗。試行錯誤のうえ見つかったのが「イナゴ」だったという。 湯浅町で100年以上の歴史を誇るしょうゆ醸造元に企画を持ち込み、翌2014年に試作品が完成した。

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