リンゴ病が流行の勢い 育児中の妊婦は要注意

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   ほおが真っ赤になることから「リンゴ病」と呼ばれる「伝染性紅班」が2015年12月に全国で流行の勢いを見せており、国立感染症研究所では注意を呼びかけている。妊婦がかかると流産や死産の恐れもある。

   同研究所がまとめた同年11月16~22日までの週の患者報告によると、40都道府県で前週を上回った。同年春から始まった流行が9月にいったん収まったが、10月以降増加傾向に転じ、警報を発令する自治体が増えている。

   伝染性紅班は、ヒトパルボウイルスB19の感染によって起こる。10~20日ほどの潜伏期間の後に、ほおに赤い発疹が現れる。子どもが感染してもほとんど重症化せずに治る。しかし、妊婦が感染すると、本人にまったく自覚症状がなくても胎盤を通して胎児に感染、赤血球が減少して貧血になり、最悪の場合、流産や死産になる可能性がある。

   ワクチンはなく、大人には症状が現れにくい。保育園や幼稚園に通う胎児の兄や姉が感染して妊婦にうつすケースが多いため、妊婦とその家族は手洗いやマスク、うがいを心がけることが大切だ。

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