インスタントの粉末がフランス料理の調味料に
次に紹介するのは、インスタントコーヒーを「調味料」にするという驚きの裏ワザだ。東京・青山のシェフ、鈴木眞雄さんはインスタントコーヒーの粉末を「苦み」の調味料としてフランス料理に使っている。鈴木さんが作った「豚ナッツロースト」を、コーヒーを振ったのと振らないのを比べて試食した。
松尾「コーヒーを振った方は、粗挽きのコショウが乗っている感じです。なんとなくワインがほしくなります(笑)」
小野「味覚センサーで調べてみました。するとコーヒーを振った方が、いわゆるコク(味の広がり)の指数が5.26から5.55に大幅にアップしています」
ゲスト一同、3度目の「へえ~!」。
そこで番組スタッフが街頭に出て、スーパーの前で30人に食材を自由に選んでもらい、インスタントコーヒーの粉末を振って食べてみる実験をした。すると、美味しくなったものは次のとおりだった。
(1)インスタントの加工品(カップ焼きそば、カップ麺)、イカ焼き、ウナギのかば焼き。理由:コーヒー粉末の「コゲ感」が効果を与えて、まるで鉄板や網焼きで調理した直後のような味になる。
(2)甘いもの(モンブラン、ヨーグルト、リンゴ、ブドウ)。理由:スイカに塩を振ると甘みが増すように、さらに甘みが出て、「オトナの味」に。
番組ゲストが試してみて一番評判がよかったのは納豆だった。「想像以上の変化」で、辛みが増し、えもいわれぬ味に。
吉木「ワサビに近いアクセントというか、ビター・ナットー! うれしい! 勇気がわきます!」
百聞は一味にしかず。みなさんも、ためしてはいかが。