「ダイエット中の『食べ歩き』は絶対にしてはダメ」という戒めの研究を英サリー大学のジェーン・オッデン教授らのチームがまとめて、国際心理学誌「ジャーナル・オブ・ヘルス・サイコロジー」8月9日号に発表した。
同じ「ながら食べ」でも差が出た
オッデン教授らは、若い女性60人を対象に、「ながら食べ」を以下の3つのグループに分けて実験した。(1)5分間歩きながら(2)テレビを見ながら(3)お喋りをしながら、シリアルバーを食べるのである。対象者の約半数がダイエット中だった。
「ながら食べ」の後、全員にチョコレート、ポテトチップス、ニンジン、ブドウなどのおやつを出した。すると、「食べ歩き」をしたグループのうちダイエット中の人は、他のグループのダイエット中の人より高カロリーのおやつを欲しがり、チョコレートを5倍も食べた。しかし、同じ「食べ歩き」のグループでも、ダイエット中でない人はチョコレートを食べたがることはなかった。