なぜか「70歳以上」が目立つタクシー運転手 「定時制」と「個人」で加速する超高齢化

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なかなか引退しない個人タクシー

   個人タクシーが平均年齢を押し上げている可能性もある。現行ルールでは75歳になれば事業許可は更新できなくなる。しかし2002年2月1日以前に個人タクシーになっていた場合は、75歳ルールが適用されない。

   地域によっては台数制限があるため、高齢ドライバーが引退しない限りは、なかなか若い人に新規の事業許可が回ってこないのだ。

   高齢化で気になるのは、安全面だ。

   近年、交通事故そのものは減少傾向だ。しかし、国土交通省のまとめでは、交通事故の総数は2002年93万6721件から11年69万1937件で73.9%に減っているのに対し、タクシーの事故は02年2万5970件から11年2万1616件で83.2%にしかなっていない。タクシーの事故減少率は、事故全体に比べて緩やかだ。

   もちろん、タクシー各社は安全運転のため取り組みを進めている。全タク連によると、各社は高齢ドライバーに対し、勤務時間を短くしたり、夜は早めに上がれるようにしたり、柔軟に対応しているという。

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