「世界観と言われてもキョトンとしてしまいます」
代理人弁護士によると、もとはツイッターで「目玉ロゴと村上作品が似ている」と話題になり、カイカイキキ側もこれで事態を察知したという。
双方にビジネス上の関係は全くなく、「無関係なのに村上作品を想起させるようなイラストを使われていたので、村上ファンやアート関係者の誤解を招かないためにも、早いうちに変えて頂いた方がいいと判断しました」と振り返った。
ちなみに当の村上さんはツイッターで、当件に関連した自身に批判的なツイートを1つ1つリツイート(拡散)しているが、その真意は不明だ。
一方、神戸アニメストリートの担当者は取材に対し、「事務所の床面や壁面に目玉ロゴを使うと、その部分の汚れが目立つ」との理由から、もともと16年3月にデザインを変更する予定だったと明かし、「(カイカイキキ側に)言われたから変えるわけではありません」と断言した。
ロゴはNPO法人「KOBE鉄人プロジェクト」のデザイナーと共同で制作。「A4の紙に『アニメ』と書いて想像を膨らませていたら、『aの中に目を書いたら面白いんちゃうか』という話になりました。村上作品をまねたわけではありません」と制作過程を話した。
カイカイキキ側から具体的な類似点は指摘されなかったようで、「世界観と言われてもキョトンとしてしまいます」と困惑の色を浮かべる。ただ「仮に裁判になるといってもその頃にロゴは変わっているので、争ってもしょうがないと思いました」とも話した。
朝から応援メッセージが200通以上届いているという神戸アニメストリートのオフィス。取材の最後、担当者は「似ている似ていないは周りの人に判断してもらったら良いです」と記者に話していた。