ももクロ有安杏果が扁桃腺摘出 全身麻酔手術、のどの痛み出るの?

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   人気アイドルグループ、ももいろクローバーZの有安杏果さんが2015年12月7日付のブログで扁桃腺摘出手術を受けていたと明かした。同年10月以降、扁桃炎が慢性化したため決断したという。

   専門医は、扁桃炎が年4回以上起こす人は手術を考慮した方がよいと促す。

  • 手術後にテレビ番組で歌えた喜びを爆発させたももクロの有安さん(左)(写真は2014年9月撮影)
    手術後にテレビ番組で歌えた喜びを爆発させたももクロの有安さん(左)(写真は2014年9月撮影)
  • 手術後にテレビ番組で歌えた喜びを爆発させたももクロの有安さん(左)(写真は2014年9月撮影)

入院は1週間程度、術後数日間は痛み

「このままじゃ大好きな歌が歌えない」

   扁桃炎に悩まされた有安さんはこうした強い不安から、扁桃腺摘出手術に踏み切ったようだ。12月7日付のブログでは、手術後初めて出演した生放送番組で歌声を披露できた喜びを書いている。「まだお口の中から扁桃腺がなくなって違和感あるけど、早く慣れて今までより更に喉開いて歌声届けるからねーっ」と意気込んだ。

   のどの周りには、扁桃腺と呼ばれる口蓋扁桃、咽頭扁桃(アデノイド)、舌根扁桃、耳管扁桃がある。鼻や口から細菌が気管や肺へ侵入するのを防ぐ働きがあるが、体の抵抗力が弱っていると「扁桃腺が腫れる」、つまり扁桃炎(扁桃腺炎)になりやすい。のどの痛みや発熱といった症状を伴う。

   神尾記念病院(東京都千代田区)のウェブサイトによると、扁桃炎を繰り返すと他の重大な病気を引き起こす場合があるという。特に扁桃炎の原因菌となりやすい溶血性連鎖球菌(溶連菌)が腎炎やリウマチ熱、心内膜炎を引き起こすそうだ。この場合、扁桃腺を摘出しないと病気は治らない。

   年4回以上扁桃炎を起こす人も、「全身に対する影響が大きいので、手術をした方が良いとされています」という。

   手術は全身麻酔で、「口の中から手術をするので、身体の外に傷はできません」。入院は1週間程度で、この説明は他の複数の医療機関でも同様だった。手術後は出血が起きないような措置を施し、食事は流動食から徐々に固形のものに慣らしていく。大人の場合、手術後数日間はのどの痛みがあるが徐々に良くなるという。

   もちろん手術である以上、リスクがゼロではない。日本口腔・咽頭科学会のウェブサイトによると、まれに起こるものとして手術後の出血や感染、のどの違和感、味覚障害、また扁桃腺が大きい症例では、鼻にとおった声に変化することがあり得るそうだ。

手術後10日で声がほぼ元に戻った

   これまでに扁桃腺摘出手術を受けた著名人は少なくない。2009年にタレントの保田圭さん、12年には3人組ダンスユニット「w-inds.」の橘慶太さん、14年に漫画「ONE PIECE」作者の尾田栄一郎さん、15年にはフジテレビの三田友梨佳アナが公表してきた。

   保田さんは自身のブログに「扁桃腺体験記」と題した投稿を寄せ、手術前後の様子を詳しく説明している。1998年に「モーニング娘。」としてデビューした当初から扁桃炎がひどくなり、月に1回は40度の高熱に悩まされたという。その後も年3、4回は扁桃炎にかかり、3度も入院をした末に手術を決めた。

   手術後すぐは、上半身を起こしたり水を飲んだりするのは厳禁だった。痛みは個人差があるが、保田さんの場合は一晩中うなされるような激痛ではなかったという。だが術後3日目に舌の痛みに襲われ、鏡を見たら口内炎が多数できて舌の腫れも見られたそうだ。5日目にはそれまでと違う喉の痛みを感じた。これは「かさぶたがはがれることによる」せきと痛みで、心配する必要はなかった。6日で退院、10日もたつと痛みで出しづらかった声もほぼ元に戻った。

   入院中と退院直後はしばしば痛みが出て不安になったという保田さんだが、経過は順調だったという。手術から1年後の2010年9月25日のブログでは、改めて当時を振り返りながら「手術してよかった 1年経った今 心からそう思います」と思いをつづっていた。

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