「ワタミは僕の子供そのもの」
ワタミが業績悪化で苦しむなか、渡邉美樹氏が経営に戻るつもりはないのか、は気になるところ。その問いに、渡邉氏は「まったくありません」ときっぱり。そして、自身とワタミとの「距離感」を、こう例えている。
「ワタミは僕の子供そのもの。命を懸けてつくってきた会社だからかわいいですよ。でも、子供は自分の所有物ではないですよね。現経営陣が困ったり、迷えば相談に来ます。親として相談に乗り、見守る。ただ万が一、どうしようもない状況になったら、すべてを捨てて戻ります」と語った。
「どうしようもない状況」というのがいつなのかは不明だが、「100%」戻るつもりがないわけではないようにも思える。そのうえで、「確かに、僕が経営していたら、こんなことにならなかったとは思います」とも述懐している。
こうした渡邉氏に、インターネットでは、
「俺が社長ならこんな事にはなってなかったって... ドアホだわwww」
「まったく懲りない、悪びれない。天狗の極みだなこの人(笑)」
「こいつ、何もわかってない! 沈みゆく船から船長が真っ先に逃げ出しといて俺がやってたらって、どの口が言うのか」
「自分が悪いと言いつつ自分は悪くないと言っているわけね」
「現経営陣はなぜ怒らんの? 責任を押し付けられてんのに」
など、渡邉氏への痛烈な批判が相次ぎ、失笑も漏れるありさま。
その半面、
「これが日本の上場企業だと思うと悲しいよ。現経営陣が親離れできていないってことかね?」
と、現経営陣への不満の声もみられる。
2016年でワタミは株式の店頭公開から20年を迎える。渡邉氏は2015年11月25日付のフェイスブックで「20才に喩えるとまだまだ心配とも、これから無限の可能性があるとも言える年齢です。今の私はワタミに無限の可能性あると心から、そう思っています」と綴っている。