シリア難民などにヒートテック15万着寄付も
UNHCRによると、難民や避難民は2014年末で5950万人に上り、統計を取り始めてから最多となった。その最大の要因が2011年から始まったシリア紛争だ。一方、パリで発生した同時テロ事件の実行犯に、シリアの偽造パスポートを使ってギリシャで難民申請した男が含まれていたこともあり、欧米では難民受け入れにブレーキをかけようという声も強まっている。
深刻化する一方の難民問題だが、ファーストリテイリングは100人雇用に加え、2015年中に寒さが厳しいギリシャやセルビアなどバルカン半島諸国やアフガニスタンに逃れている難民に向け、越冬支援として新品の機能性下着ヒートテック15万着も送る。さらに、2016年から3年間にわたり、食料や生活物資の購入、職業訓練や技術習得のための自立支援に総額1000万ドル(約12億円)を拠出する方針も示している。
ネット上では、こうした取り組みに対し、「国家ばかりに責任を押し付けない姿勢を応援したい」「柳井社長を応援する」といったコメントも散見されるようになっている。