阿藤快さん、「胸部疾患」だったのに・・・なぜ「背中」に痛みを感じていた?

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ただの肩こりや腰痛との見分けかたは?

   難しいのは、肩や腕、腰の痛みが内臓疾患の症状だとしても、痛みを感じている患者側には、単なる肩こりや腰痛との違いがわかりにくい点だ。確実に診断するには医療機関に行き、医師の診察を受けることになるが、「なんだか肩が痛いな」と感じるたびに病院へ、というのも現実的ではない。

   北里大学北里研究所病院の外科・血管外科、金田宗久医師も「痛みから見分けるのは難しい」という。

「動脈瘤の患者さんの場合ですが、痛みを感じたら、まず『痛くても動かせるか』『痛くない姿勢はあるか』『動かしたときに制限があるか』などを試してみるようお話しています」

   体の動きや姿勢に関係なく痛むが、動きが制限されるわけではないという場合は、医療機関を受診する目安となる。

「夜間に急に痛くなったり、痛みが徐々に増してくる場合も、すぐに受診する必要があります」(金田医師)

   また、痛みがいつ起こったのか、どのような状況で痛みを感じるのか、といった情報も把握しておきたい。

   上半身を使った運動はしていないのに肩や背中が痛くなる、食事のあとに肩が痛くなる、といった痛みかたは関連痛や放散痛の可能性がある。また、そうした状況が説明できれば、医師が診断する際のヒントにもなるだろう。[アンチエイジング医師団取材TEAM/監修:北里大学北里研究所病院外科・血管外科 金田宗久]


アンチエイジング医師団
「アンチエイジングに関する正確で、最新かつ有効な情報」を紹介・発信するためにアンチエイジング医学/医療の第一線に携わるドクターたちが結成。 放送・出版などの媒体や講演会・イベント等を通じて、世の中に安全で正しいアンチエイジング情報を伝え、真の健康長寿に向き合っていく。HPはhttp://www.doctors-anti-ageing.com

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