国土交通省は2015年12月4日、自動車部品大手タカタと各自動車メーカーに対し、タカタ製エアバックの異常破裂の原因とされる硝酸アンモニウムを使った装置の生産と使用を、18年末までに段階的に停止するよう指導した。
タカタ製のエアバックは15年10月に静岡県でリコール(回収・無償修理)対象の日産車で異常破裂し、国内で初めて負傷者が出た。15年11月には米当局が段階的生産停止をタカタに命じている。米当局は硝酸アンモニウムを使ったバッグを膨らませるためのガスを発生させる装置が高い温度や湿度にさらされると不具合となり、やがては異常破裂する危険があるとしている。