「早稲田どうしちゃったの?」の声 学力低下の元凶?AO・推薦入試6割に拡大

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要領だけいい学生が増える恐れもある?

   一方で、「一般入試枠が小さくなって高倍率高偏差値になる」「世界的に言えばこっちのほうが正道なんだけどな」「地方の高校生には嬉しいニュースだね」などとプラス面の指摘もあった。

   今回の入試改革について、早大の鎌田薫総長は、週刊東洋経済の6月27日号で自らの見解を述べている。

   鎌田総長はその中で、「AOは駄目な入試といわれているが、実のところ卒業時の成績は一般入試組よりAO組のほうがずっとよい」と学力低下に否定的な見方をした。理想としては、AO入試に統一して、バリエーションを増やすことだとし、将来的には、AO入試を年中やって通年化を図りたいと明かした。また、一部の学部では、一般入試の全廃も検討するという。

   留学生を含めた多様な人材を集めるのも目的だとし、「米国の大学に倣って、世界中で信頼できる人にその地域での選考を任せる、というやり方もある」と言っていた。

   大手予備校「河合塾」の教育情報部では、表現力や主体性がある多様な人材が集まる一方で、要領だけいい学生が増える恐れもあるとして、「大学の評価が高まるかは、今後の取り組み次第ではないでしょうか」と指摘する。つまり、教育内容によって成果が違うため、学生が社会に出て初めて評価が決まるということだ。一方、一般入試については、「募集の枠が狭まって、倍率が高まれば、偏差値が上がる可能性はあると思います」としている。

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