コストコのガソリン価格は山形県でも安かった
こうした激しい価格競争に伴い、公正取引委員会は「コストコ中部空港倉庫店GS」と「ユニーオイル常滑りんくうSS」に、独占禁止法違反の疑いで調査をはじめた。仕入れ値を下回る価格水準を提示するなど、行き過ぎた安売り販売で周辺にある他のGSの価格形成を歪めた、「不当廉売」の疑いがあるとみている。
これに対して、インターネットでは
「他店は一種の価格カルテルじゃねえかよ」
「本当はもっと安くできんじゃねぇ。それがわかるのが嫌なんだろ」
「公取委が圧力かよ。自由競争を阻害してるよな」
「原価割れしてなければ安売りしてもダンピングにはならないはずでは...」
「公取委が日本の経済成長止めてるんじゃないの」
といった、公取委への批判の声が寄せられている。
調査について、公取委は「公表することがあれば審査終了後に行います」とだけ話している。
とはいえ、コストコはどうして100円を割るほどの安いガソリン価格を提示できるのだろうか。
インターネットでも、
「恐るべしコストコwww 仕入れから20円も安いってどっから取ってるんだろ」
といった声が寄せられており、不思議に思っている人は少なくないようだ。
コストコが展開するGSは、2015年8月の山形県の「かみのやま倉庫店」が第1号で、富山県の「射水倉庫店」、岐阜県の「岐阜羽島倉庫店」と出店。愛知県の「中部空港倉庫店」は4か店目だ。
いずれも日本で初めての会員制GSなので、利用するにはまず、年会費4000円(税別)を支払ってコストコの会員になる必要がある。会員はGSの利用のほか、買い物もできる。が、この年会費分を「ガソリン代の先取り」とみなすことはできるかもしれない。
ちなみに、山形県「かみのやま倉庫店」のレギュラーガソリン価格は12月3日時点で1リットルあたり115円(税込み)。山形県の平均価格(132.0円)より、17円も安い。
消費者にとって、オトクな価格であることは間違いないようだ。