過去には「かたわ」「毛唐」「片手落ち」が問題に
放送禁止用語は法規制がある訳ではなく、あくまで放送局が使用を自粛しているものだ。新聞社や通信社でも、めくらは「差別語、不快用語」で、差別やいじめにつながるとして使用しない。
2015年5月22日放送のNHK「あさイチ」ではゲスト出演した市原悦子さんが、かつてナレーションを務めた「まんが日本昔話」について、
「私のやまんばの解釈は世の中から外れた人。たとえば『かたわ』になった人、人減らしで捨てられた人、外国から来た『毛唐』でバケモノだと言われた人」
と発言。この時もアナウンサーが「体の不自由な方、外国人の方を傷つける言い方でした。深くお詫びします」と謝罪していた。
元NHK職員で経済学者の池田信夫さんは、2006年11月にブログで、
「あるときNHKのニュース解説で『片手落ち』という言葉を使ったのはけしからん、と部落解放同盟の地方支部の書記長がNHKに抗議にやってきた」
と明かしている。
協議の結果、放送では使わないことが決まった。その年の大河ドラマでは「『片落ち』という言葉で代用した」という。