ピーク時から22.9%減、12月末には3000店舗割れに
日本マクドナルドHDが2015年11月11日に発表した15年1~9月期連結決算は、最終損益が292億円の赤字(前年同期は75億円の赤字)。1~9月期の赤字額としては13年の上場以降では最大だった。
原因は2014年に起った中国での使用期限切れの鶏肉問題や15年1月の商品への異物混入をきっかけに起った、ファミリー層を中心とする深刻な客離れだ。
そうした中で、現在進めているのが不採算店舗の閉鎖。日本マクドナルドHDによると、15年10月末の店舗数は3050店舗で、12月末までに、さらに70~80か店を閉じる計画。ピーク時(2002年)に3890か店もあった店舗は、一気に3000店舗を割るところまで減ることになる。
その一方で、日本マクドナルドHDは現在、年間400か店の店舗改装を進めている。11月26日には、日本人デザイナーを起用した「和テイスト」の店舗を立ち上げたばかり。2018年までに全店舗の約9割の店舗を改装する計画を打ち出し、消費者のつなぎとめを図る。
相次ぐ閉店について、同社は「閉めた店舗をご利用いただいていたお客様には御礼を申し上げるとともに、ご不便をおかけして大変申し訳ありません」と謝意を表明。そのうえで、
「改装した新しい店舗を含め、引き続きお近くの店舗をどうぞご利用いただきたく、お願い申し上げます」
と話している。