尿トラブルは「年だから」とあきらめない 「1000万人の悩み」でも意外と簡単に解決

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【健康カプセル!ゲンキの時間】(TBS系)2015年10月25日放送
「尿トラブル」

   年をとるとどうしてもトイレが近くなる。夜中に何度も起きて熟睡できない。「くしゃみをしただけで...」「出した後なのにポタポタと...」。約1000万人が悩む頻尿と尿漏れ。その簡単な改善法が紹介された。

MCの三宅裕司(63歳)「僕は、夜中に多い時は3回トイレに行っていますよ。それも明け方の4時以降に集中しちゃう」
MCの渡辺満里奈「我慢できないのですか?」
三宅「質問が僕に集中するね。今日は三宅スペシャルかな。ハハハハ」
  • すっきり勢いよく出したいもの
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男性の原因のほとんどが前立腺肥大

   番組の冒頭、頻尿と尿漏れに悩む50~60代男女3人が登場、日本大学医学部付属病院泌尿器科の高橋悟医師に診てもらう。64歳男性のKさん。毎晩2回、1日に計15回もトイレに行く。

高橋医師「1日に8回以上トイレに行ったら頻尿です。では、さっそく尿の勢いと量を測ってみましょう」

   同病院に検査用のトイレがある。そこで小用を足すと、尿の毎秒当たりの排出量と出し切るまでの時間がわかる。Kさんは、力んでは途切れを繰り返し、勢いが同世代の平均以下だった。そこで下半身をエコー検査する。

高橋医師「やはり典型的な前立腺肥大症ですね。男性の尿トラブルのほとんどはコレが原因です」

   前立腺は、膀胱の真下にあり、尿道を取り囲むように存在する男性特有の生殖器官だ。正常だとクルミ大だが、Kさんはゴルフボール大に膨らんでいた。前立腺が肥大すると膀胱を圧迫して、トイレが近くなるのだ。

   続いて53歳男性のCさん。おしっこをした直後でもポタポタ漏れるという。Cさんもエコー検査をすると、前立腺が肥大していた。

高橋医師「膨らんだ前立腺が尿道を圧迫して曲げています。だから、カーブになった尿道の底の部分に尿が残ってしまい、ポタポタ漏れるのです」

「トイレを我慢」もひとつの治療法

三宅「へえ~、いったいどうすれば治るのですか?」
高橋医師「本格的に治療するには薬や手術ですが、それほど困っていないのなら生活習慣を変えれば簡単に治ります。寝る3時間前からアルコールを含むビールや酒と、カフェインを含むコーヒーやお茶を控えるのです」

   実際に1日15回トイレに行っていたKさんが、このアドバイスを実践した。すると、1晩2回のトイレが3日目からゼロになった。Kさんはこう喜ぶ。

「夜中に全然起きなくなり、人生が楽しくなりました」
三宅「完全に禁酒するわけではなく、寝る3時間前から飲まないだけだから、簡単だ」

   3人目は62歳女性のHさん。1日にトイレに行く回数は多くて数えきれないほどという。「ふむふむ」とうなずいた高橋医師、Hさんに「トイレに行きたくなったら教えてください」と休ませる。1時間半後、「我慢できない」とHさんがいうのでトイレで排泄。その尿の量を測ると150㏄だった。女性の膀胱は400㏄でいっぱいになるので、まだまだ我慢できる量のはず。エコー検査で膀胱を調べてみる。

高橋医師「やはり過活動膀胱ですね。女性の尿トラブルでいちばん多い症状です。少しの量でも膀胱の神経が過剰に反応してトイレに行きたくなるのです」
渡辺「どうしたらいいのですか?」
高橋医師「我慢することです」
リポーターの芸人・ヴェートーベン「ええ~!ここへきて、それはないんじゃないですか?」
高橋医師「ちゃんとした治療法です。尿意の切迫感をぐっとこらえる訓練です。5分間の我慢から始めて30分間我慢できるまでもっていく。外出先で万が一のことがあると困るので、自宅で練習しましょう。尿道を締めて我慢すると、膀胱が反射して緩むようになり、神経がリラックスしてたくさん溜められるようになります」

どこでもこっそりできる「締める」「緩める」

   「我慢」の次に行うといいのが、尿の排泄をつかさどる括約筋を鍛える筋肉トレーニングだ。男女両方の頻尿・尿漏れに効く共通の方法だ。

高橋医師「それは、肛門締めトレーニングです。おならをこらえる要領で、肛門を締める、緩める、を繰り返します」
三宅「わかりやすい!」
高橋医師「締める、を3秒間、緩める、を2秒間、これを1日に計5分間行います。電車の中や家事の最中、仕事場......。どこでもだれにも気づかれずに行うことができます」
三宅「(ピクピクと体を震わせながら『筋トレ』をしつつ)これはいい! 60歳以上になったら、宴会の最後は一本締めではなく、肛門締めでお開きにするといいですな~」
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