京大生の「ミスコン」、あっさり中止 ミス候補「素行」暴露などトラブル続きが原因?

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   京都大学の大学祭「11月祭」とほぼ同時期にネット上で開かれた「京大ミス・ミスターコンテスト」(以下「京大ミスコン」)が、結果発表を前に突如中止された。

   「京大ミスコン」は投票開始当初から、主催者が見えない、候補者選びの基準が不透明だ、といった問題点が指摘されていた。また、候補者の女子学生の「素行」が暴露されるなどトラブル続きだった。

  • 「ミスコン」開催の道は険しい…(2015年5月撮影)
    「ミスコン」開催の道は険しい…(2015年5月撮影)
  • 「ミスコン」開催の道は険しい…(2015年5月撮影)

ミス候補者が「鍋パーティー」で顔面差別?

   「京大ミスコン」は11月祭と無関係ながら、2015年11月20日から23日の開催時期に並行して、「京大ミス・ミスターコンテスト実行委員会」(以下「実行委」)がネット上で開いた。

   11月16日に投票がスタート、29日に投票終了の予定だった。投票所は、全国の大学でミスコンを主催するイベント会社「エイジ・エンタテインメント」(東京都目黒区)が運営するポータルサイト「MISS COLLE」「MR COLLE」上に作られていた(編注:すでに削除)。候補者はミス、ミスターともに5人で、全員京大の学部生だった。

   しかし、19日、「候補者が安心して、楽しんで企画に参加する環境を維持するのが困難になった」「団体名に『京大』という名義を使用するにあたり、大学当局への申請など適切な手続きをとっていなかった」として、実行委の公式サイト上で突如中止が発表される。

   「名義」以外の詳しい中止理由は明かされなかったが、一体何があったのか。実は、「京大ミスコン」は投票開始当初からトラブルに見舞われていた。16日、京大生のあるツイッターユーザーが、同じ寮で生活している候補者の女子学生1人について、「(新寮生歓迎の鍋パーティーで)あの女はイケメン2人に鍋をよそい始めた。そこで俺もよそってもらおうと食器を女に渡そうとしたら俺の顔を見て『君は無理』と言った」と過去の「素行」を暴露。さらに、女子学生を「クズ女」と罵った。ツイートは数万回リツイート(拡散)され、まとめサイトも取り上げた。

京大生有志が実行委へ質問状

   女子学生は17日、この京大生ユーザーと実際に会って和解したとツイッターで伝え、「私が差別的な理由で断ったわけではないということ、でも私が何かの理由でお鍋をよそってあげられず彼が嫌な思いをしたのは本当ということ」と双方に行き違いがあったと説明した。

   また、京大生ユーザーも18日、本人と和解をしたことをツイッターで明かし、女子学生を罵倒するツイートを削除。「本人は顔で人を差別する性格の持ち主ではないということ。真相はわからないが何か他の要因があった。それについては本人は反省している」と報告した。

   こうして騒動は一件落着したかに見えたが、もう1つの「火の手」が上がっていた。「ミスコン中止」を旗印にツイッターで集まった京大生有志が「主催者が不明、候補者選びの経緯が不透明、広報が十分にされていない」といった理由から質問状を作成し、11月17日に実行委へ送付していたのだ。

   質問事項は実行委の構成人数、「MISS COLLE」「MR COLLE」といったポータルサイトとの関係など10項目以上におよび、中止発表後の20日、実行委からの回答をそのまま自分たちで作成したまとめサイト「京大ミスコン2015 問題点まとめ」に掲載している。

   それによると、実行委は有志で集まった7名で、他の団体との金銭授受もなく、ポータルサイトはあくまで「投票サイト」として利用していただけだという。ただ、具体的な中止理由については触れられていない。

   J-CASTニュースでは実行委に取材を申し込んだが、12月2日18時現在回答は寄せられていない。また。エイジ・エンタテインメントにも複数回問い合わせたが、留守番電話の自動音声が流れるのみだった。

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