デーブが皮肉「流行語大賞そのものが流行ってない」
同賞は「現代用語の基礎知識」の読者アンケートによってノミネートされた言葉の中から、選考委員7人が大賞とトップ10を決めている。
選考基準については「1年の間に発生したさまざまな『ことば』のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶ」と、公式サイトに説明がある。
「トリプルスリー」も今年話題になった単語の一つであることは間違いないが、最も「広く大衆の目・口・耳をにぎわせた」とは言い難いだろう。
たとえばグーグルトレンドで検索ボリュームを調べてみると、大賞の2語よりも、トップテン止まりだった「五郎丸」「エンブレム」などの方が圧倒的に検索されていることが分かる。メディア露出の多さを考えても、その差は歴然だ。
今回の結果を受け、スポーツコメンテーターの為末大さんは、「これから先もう流行語は生まれないんじゃないかという感あり」とツイート。ジャーナリストの佐々木俊尚さんもツイッターで「なんかマスの時代の完全な終わりを印象づけちゃった感じがしますね。もはや時代の何も体現していない」と評した。「流行語大賞そのものが流行ってない」というデーブ・スペクターさんのツイートは、いつになく皮肉たっぷりだ。
1日には、ユーキャンの発表に先駆け、グーグルジャパンが「Google検索による流行語ランキング」を発表した。以下に記したのは、それぞれのトップテン。特定の委員が話し合って「選考」した流行語と、検索によって「測定」された流行語、どちらがしっくりくるだろうか。
▼2015ユーキャン新語・流行語大賞
「爆買い」(大賞)、「トリプルスリー」(大賞)、「アベ政治を許さない」、「安心して下さい、穿いてますよ。」、「一億総活躍社会」、「エンブレム」、「五郎丸(ポーズ)」、「SEALDs」、「ドローン」、「まいにち、修造!」
▼Google検索による流行語ランキング(ランキング上位順)
「マイナンバー」(大賞)、「ラッスンゴレライ」、「エンブレム」、「ドローン」、「北陸新幹線」、「あったかいんだから」、「大阪都構想」、「火花」、「おにぎらず」、「モラハラ」