「モテたい!」「目立ちたい!」という意識が働くのか――。
男性は、別の男性と食べる時より女性と食べる時の方がモリモリ食べてしまうという研究を米コーネル大学ケビン・ニッフィン博士のチームがまとめ、2015年11月、国際進化心理学誌「EPS」に発表した。
女性が隣にいるだけでピザ93%、サラダ86%増
チームは、バイキング形式のイタリアンレストランを調査の場所に選び、2週間の間に昼食に来た客133人(男性74人・女性59人)を対象とした。そして、客に質問用紙を配り、ピザとサラダをどれくらい食べたか、一緒に食べた相手の性別を記録した。帰り際に研究者が客に声をかけ、食事の満腹度や急いで食べたかどうか、などについて尋ねた。
その結果、女性が少なくとも1人いたグループは、男性だけのグループに比べて、ピザを93%、サラダを86%も多く食べていた。女性の場合は、グループに男性がいようが、いまいが、食べる量に変化はなかった。ただ、男性がいるグループの女性は、そうでないグループの女性に比べて、「食べ過ぎた」とか「食事を急き立てられた」などと感じた人が多かった。