自転車に乗り過ぎるとEDになるってホント?

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ウエアも「オトコ」に優しい涼しい物を

   では、サイクリストはどのように気をつければいのだろう。日本性機能学会副会長の永尾光一東邦大教授は、サイトの中でこうアドバイスしている。

「自転車EDは慢性的な圧迫で起こるもので、一日遠出したからといって直ちに影響するわけではない。ただ、毎日乗っていて、しびれなどの違和感がある人は硬いサドルはやめた方がいい。また泌尿器科に相談してほしい」。

   最近はサドルも、ジェル入りのやわらかいカバーや、会陰部に当たらずに乗れるよう三日月形の物、中央部分に溝を設けている物など、「ED防止」用の物が多く登場している。また、競輪選手のような下半身に密着したウエアも、睾丸の温度を高めて精子に悪影響を与えると指摘する専門医もいる。睾丸は体温より2度くらい低い状態がベストだ。よく「ブリーフよりトランクス、一番いいのはフンドシ」というが、ウエアは風を通す素材の涼しい物が「オトコ」に優しいのだ。長距離ライディングの最中には時々腰を浮かせて、血流を促すと同時に冷やしてあげよう。

   「自転車ED」は、乗車時間と発症率を調べたデータがなく、「1日何時間までなら大丈夫」と数字で表せないのが厄介だ。「過剰に乗り過ぎないで」としか言いようがない。だから、初心者よりも中上級者に気をつけてもらいたい。1969年、自由を求めてオートバイで走る映画「イージー・ライダー」が人気を集めた。くれぐれも「イーディー(ED)・ライダー」にはなってほしくないものだ。

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