NOTTV失敗は「背任」にも近い? 夏野剛氏らからドコモ経営者の責任を問う声

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会議は多数決でもなく社長裁定だった

   多くの識者は、NOTTVの失敗を「予想通り」として受け止めているようだ。

   山田肇東洋大教授は11月28日、ハフィントンポストへの寄稿で「やっぱりNOTTVは失敗だった」「ビジネスモデルは古臭く、スマートフォン全盛の今には合わなかったのだ」と指摘した。山田氏は2014年3月にも会員数の伸び悩みについて、

「NOTTV対応のスマートフォンだけで視聴可能、逆に言えば、無線回路が対応しないiPhoneなどでは視聴できないという専用性が苦戦の理由である」

と分析。コンテンツ提供に専念したほうが会員数の増加が期待できるとしていた。

   当時、ドコモの執行役員だった夏野剛さんは11月29日にツイッターで、

「こんなものどう考えたって上手くいくわけないでしょう、と主張したが、聞きいられなかった。会議は多数決でもなく社長裁定だったから。まさに暖簾に腕押し。無力さ感じたなあ」

と振り返る。28日には「こんなものを作った総務省と、それをまま受け入れた当時のドコモの経営者の責任は誰も問わない」(原文ママ)とも書いている。

   同様に経営陣の責任については池田信夫氏も11月28日にツイッターで、

「最初からつぶれるとわかっていたNOTTVを、なぜドコモは始めたのか。これはほとんど背任に近い」

と糾弾した。

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