【ためしてガッテン】(NHK)2015年10月28日放送
「長寿ホルモン大放出! 動脈硬化メタボ糖尿病 一挙解決SP」
1990年代にお茶の間の人気者だった100歳の双子姉妹、きんさん・ぎんさん。ぎんさんが2001年に108歳で亡くなった時、健康長寿の秘密を探るため、生前の希望で病理解剖が行われた。その結果、驚くべきことがわかった。血管や内臓は20歳以上も若々しかったが、そのカギを握る、あるホルモンがたくさんあったのだ。「長寿ホルモン」だ。
長寿ホルモンとは何か、それを増やすにはどうしたらいいのか、謎に迫る。
ぎんさんの長寿の娘たちも平均の2~3倍あった
MCの小野文恵アナ「長寿ホルモンは誰でも持っていますが、きんさん・ぎんさんは特別に多かったのです」
MCの立川志の輔「ひょっとしたら不老長寿の元ですよ~。(ゲストたちに)ぎんさんの娘さんたちも長寿だって知っていました?」
ゲストの梶芽衣子・松村邦洋・山瀬まみ「ええっ、そうなんですか!」
ここで名古屋市に住む3人の娘さんが登場。千多代さん96歳、百合子さん94歳、美根代さん91歳(年齢はいずれも番組放送時)。みなさん元気だ。病院で3人から採血して長寿ホルモンの量を測った。日本人の平均値は8~10(マイクログラム)だが、なんと3人の値は千多代さん=23.1、百合子さん=34.8、美根代さん=24.6と平均の2~3倍以上。スタジオ内は「わ~!」と騒然。
立川「遺伝とか、DNAとかが関係しているんですか?」
小野「遺伝が3割、生活習慣が7割といわれています。長寿ホルモンは、正式にはアディポネクチンといいます」
アディポネクチンは、日本の研究チームが1995年に約600万種の「長生きホルモン」の候補の中から発見した物質だ。肥満したマウスのエサに投与すると、他のマウスの2倍も長生きをした。血管の修復、糖尿病の改善、血糖値の抑制、さらに最近ではがん予防に効果があることがわかっている。
小野「アディポネクチンを分泌しやすい人と、しにくい人のタイプがわかっています。アディポネクチンは女性の方が多く、男性ホルモンがアディポネクチンを抑制していると言われます。ここで100人の方に協力してもらいました」