慶応義塾大医学部は2013年11月25日、米アップルの「アイフォーン(iPhone)」を使った臨床研究を始めたと発表した。国内初の試みだという。
アップルが2015年4月、医療研究用のデータを取得する「ResearchKit」という開発プログラムを研究機関向けに提供開始したが、慶大ではこれを応用し、木村雄弘特任助教が「Heart & Brain」というアプリを開発した。臨床研究の協力者はアプリをダウンロード。病院や研究機関に足を運ばなくても、腕時計型のウェアラブル端末「アップルウォッチ」を装着して心拍数を測定したり、iPhoneを使って不整脈や脳梗塞のリスク、生活の質に関する質問に答えたり、動悸が起きた場所や時間を記録したりできる。
収集されたデータは個人が特定できない形で、不整脈や脳梗塞の早期発見のために活用される。