YouTube上に自作の動画コンテンツを継続的にアップして広告収入を稼ぐYouTuber(ユーチューバー)。HIKAKIN(ヒカキン)さん(26)は国内を代表する一人で、最近引越ししたマンションが「豪華すぎる」と話題になっている。
ヒカキンさんがユーチューバーとして本格的に活動を始めたのは2010年頃で、当時はスーパーで働きながら生計を立てていたというが、現在の年収は1億円とも2億円とも言われている。
港区赤坂のマンションで、月の家賃160万円?
ヒカキンさんは2015年11月25日に「ヒカキン新居紹介!引っ越し完了!」という動画をユーチューブにアップした。動画は4分ほどありリビング、キッチン、仕事部屋、物置、寝室の順で紹介が始まると、
「本当にめっっちゃ金持ちなんだね」
「ヒカキン引っ越すたびに家が広くなる」
「ヒカキンが成り上がっていく様を見るの楽しいわ」
などといった驚きの声がネット上であがった。さっそく物件を特定しようとする人も現れた。それによると、東京都港区赤坂にあるマンションで、3LDK+大型収納で月の家賃が160万円だそうだ。事実かどうかはわからないが、超豪華マンションなのは確かだ。
ヒキカンさんが引っ越しをするのは1年3カ月ぶり。
「悩んだあげく自分のプラスになりそうかな、もっといい環境で動画が作れそうかなって思って引っ越しましたね。引っ越しを頻繁にしていると言われたりするけど、引っ越しして失敗したかなと思ったことは一度もありません」
この動画の再生数は15年11月27日の昼時点で110万を超えている。
動画をアップし収入を得るユーチューバ―が話題になったのは「YouTubeパートナープログラム」が一般公開された2012年4月頃からで、再生回数によって計算方法は異なるが、一般的には日本円で再生回数×0.1が収入になるとされている。世界では6億円以上稼ぐ成功者がごろごろいる。国内で最も稼いでいるとされるのがヒカキンさんで、14年には1億円を超えたと話題になった。
また、テレビ番組出演やテレビCMなどにも登場しているため、現在の年収は2億円近いはずだと計算している人もいる。
口でリズムを作り出すヒューマンビートボクサーというアーティスト
所属しているプロダクションUUUMによれば、ユーチューブ内のチャンネル「HikakinTV」の登録者は15年11月20日現在で257万人。日本国内の企業、個人を含め1位だ。ユーチューブにはこれ以外に3つのチャンネルを持っていて、総登録者数は620万人、総再生回数は26億回を突破した。月の再生回数は1億を超えている。また15年 に実の兄のSEIKINと「YouTubeテーマソング」を発表したところ、YouTubeのミュージックビデオ再生回数が1500万回を超えた。
どうしてこれほどの人気者になったのか。きっかけは10年6月17日にアップロードした「Super Mario Beatbox」という動画だ。ヒキカンさんは口でリズムを作り出すヒューマンビートボクサーというアーティストでもあり、その特技を披露した動画が凄すぎると世界中でニュースになった。約3300万回再生され、13年にはこの動画見たロックバンド「エアロスミス」からオファーがあり、彼らのツアーに参加している。毎日午後7時に公開している動画は商品レビューや料理、ゲーム、カラオケなど多岐に渡っていて、「超すっぱい【スッパスギール】全部一気に食べてみた!」「中学の時に録音したカセットテープ聴いてみた!」などといったタイトルがある。長さは3分から10分程度で、芸能人というより「クラスの人気者」「子どものお兄さん」というノリが特徴だ。イベントを開くと小学生を中心とした子供たちが多く集まってくる。また、
「自分もひかきんさんを見習ってyoutube始めました」
といったメッセージも寄せられ、新たなユーチューバ―誕生にも一役買っているようだ。