ウーロン茶を飲むと骨密度が上がり、閉経後の女性の骨粗鬆(こつそしょう)症の予防にいいという研究を中国山東省臨沂市人民病院の医師たちがまとめ、国際生化学雑誌「cell biochem biophys」の2014年11月号に発表した。
研究チームは、閉経後の女性を、毎日ウーロン茶を飲む124人と、そもそもウーロン茶を含めてお茶を飲む習慣がまったくない556人の2つのグループに分けて、腰椎と股関節部分の骨密度を測定した。同時に、それぞれの食生活、年齢、病歴などのデータもとって参考にした。
その結果、ウーロン茶を飲む人は、飲まない人に比べ、骨密度が腰椎で4.5%、股関節で4.9%高かった。研究チームは、「ウーロン茶が骨粗鬆症の予防にいいことがわかった」としている。
この研究について、日本の専門家はサイトの中で、「疫学的に突っ込みたいところがいろいろあります。ただ、ウーロン茶を含めてお茶が健康にいいという研究はたくさんあるので、こんな研究もあるのだなあ~くらいにとどめ、積極的にお茶を飲めばいいのではないでしょうか」と語っている。