すでに大手は撤退の方向に動く
プロレスファンだけではない。インターネットには怒りの声があふれている。
「蛍光灯の光だとホッとするのになんでダメなの?」
「バカなの? LEDの光が苦手な人もおるんやで。国策で強制するのやめろ!」
「地デジ移行の時も思ったけど、こういうのってメーカーの思うツボのような気がする」
「LEDはすべての照明器具に対応してないじゃん。機器を買い換えるお金がない人はロウソクを使えということでしょうか」
といった具合。なかには、
「横暴だよなぁ。LEDランプは目が痛くなるから嫌いって人もいるだろ」
「蛍光灯は明るさではなく『熱』が重要な用途。ひよこを暖める電球とか、雪国の信号機や街灯、井戸水を汲み上げるポンプのモーター凍結防止用とかも、なくしてどうするの」
といった身体や、日常生活や仕事への影響を懸念する声もみられた。
経済産業省の機械統計によると、蛍光灯の販売数量は2010年以降、年々減少。2014年は前年比9.0%減で、2億個を割り込む寸前にまで落ち込んだ。その一方、14年のLEDランプ(電球形)は前年から23%増えて3億個に迫った。
照明メーカーも、すでに東芝ライテックや日立アプライアンスが蛍光灯器具の開発を中止。パナソニックも2015年5月、国内で販売するオフィスなどの照明器具について19年3月までに蛍光灯をやめ、すべてLED用に切り替える方針を表明した。照明器具のLEDへの切り替えはどんどん進んでいる。