トップアスリートとの唯一の差が胃腸の衰えに
この結果について研究チームのマッズ・ローセンキンドル博士はこう語る。
「中高年の世代でも、トップアスリートと同様のエネルギー発揮能力が可能であることに大変驚きました。6人はかなり高いレベルのスポーツを続けてきた人々ですが、運動を続ければ、年齢に関係なく、自分の体力の限界まで持久力を発揮できることがわかりました」
ただ、課題も残された。6人の中でも特に高齢の人に見られたが、消費したカロリーを十分に補うエネルギーの摂取ができない傾向があった。全員、サイクリング中は普段の2倍のカロリーを取っていたが、エネルギー消費に追いつかなかったのだ。ローセンキンドル博士はこう指摘している。
「彼らには食欲があり、もりもり食べていたのですが、胃腸などの体の機能が十分それに答えてくれなかったようです」