子どもが多い女性ほど卵巣がんになりにくい

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   子どもが多い女性ほど卵巣がんになるリスクが少ないことがわかり、2015年11月、英オックスフォード大学のケッツア・ガシュケル教授の研究チームが英国立がん研究所会議で発表した。

   研究チームは約8000人の既婚女性の健康データを分析、子どもの数と4つのタイプの卵巣がんの発症リスクとの関連を調べた。その結果、子どものいない人に比べて子どもが1人いる女性は、卵巣がん全体のリスクが20%低かった。子どもが1人増えるごとに卵巣がん全体のリスクが8%ずつ減った。

   また、これ以上子どもを生まないために卵子が子宮にいかないように行う卵管結紮(けっさつ)を受けた女性は、卵巣がん全体のリスクが20%低かった。

   今回の結果についてガシュケル教授はこうコメントしている。

「子どものいない女性に卵巣がんのリスクが高い理由は不明だが、子宮内膜症などの不妊症状が卵巣がんの危険因子に関連しているのかもしれません。また、卵管結紮を受けた女性に卵巣がんのリスクが低いのは、がんの原因となる異常な細胞が子宮に到達するのを妨げている可能性があります」
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