「佐藤」と「加藤」聞き違い増えたら注意 メタボにストレス...難聴の要因を探る

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【チョイス@病気になったとき】(NHK)2015年9月25日放送
「あなどれない!耳鳴り」


   「キ~ン」とも「ジジ~」とも聞こえる不快な音。ひどくなると聴力を失う心配がある耳鳴りに悩む人は、推定300万人にのぼるといわれる。たかが耳鳴りと軽くみないで、早い段階の対処が必要だ。

   MCの星田英利と浜島直子。「(耳鳴りが)俺はない」「私もない」とニコニコ。リポーターの小山径アナが「寝る時にブ~ンという音が毎晩聞こえます。(気を取り直したように)耳鳴りには3つ原因があり、まず一番多いのがコレです」。

  • がんこな耳鳴りにも意外な原因がある
    がんこな耳鳴りにも意外な原因がある
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脳が頑張って興奮状態になると「雑音」を作る

   74歳の女性Mさん。1か月前に突然「ドコンドコン」と聞こえるようになった。一日中鳴りっ放しだ。病院に行くと「加齢性難聴」と診断された。年をとると耳の中で音をとらえる内耳(ないじ)の血流が悪くなり、機能が衰えて音が聞こえづらくなる。早い人で40代から始まる。

   ゲストのJCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長の石井正則さんが説明する。「内耳から音が入ってこないと、脳が頑張って興奮状態になり、音を聞こうとして感度を上げる。その時に脳が作る雑音が耳鳴りです」。

星田「テレビのボリュームを上げるようなものですね」。
小山「どのくらい聞きにくくなると難聴を疑うものですか?」
石井医師「日常生活で聞き間違いが多くなる時です。典型的な例が『佐藤さん』と『加藤さん』を間違える」
星田&浜島「あ、なるほど!」

   石井医師は、最近、動脈硬化と加齢性難聴が関係あることがわかってきたと説明する。どちらも血流が悪くなると発症する。だからメタボが解消されると、難聴になりにくくなる。Mさんは血流をよくする薬を飲み、症状が改善した。

小山「2番目の耳鳴りは、年齢は関係ない。若い人でもなります。突然ものすごい耳鳴りが来て、聞こえなくなってしまいます」

   25歳の男性Yさん。DJが趣味だ。引っ越し準備に追われていた朝、「キーン」という音とともに右耳が蓋をされた状態になった。病院で聴力検査をすると、目の前を電車が通過する80デシベルの音も聞えない。「突発性難聴」と診断された。Yさんは血流をよくする薬を飲み続け、10日後にほぼ回復した。

浜島「治ってよかったです。原因はわかっているんですか?」
石井医師「現在のところわかっていません。だから『突発性』といいます」
星田「YさんはDJでしょ。大きな音を聞いていたからじゃないですか?」
石井医師「大音量は難聴とは関係ありません。カラオケやコンサートの後、ボワ~ンとしますね。アレは音響外傷といって耳の機能が一時的に低下するだけで、2~3日で回復します。Yさんの場合は、引っ越しで生活環境が変わるストレスが大きいと思います」
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