人から避けられるようになると認知症の一因にもなる
メカニズムはこうだ。高齢になるとだ液の分泌が低下し、口の中の細菌が舌や上あごにたくさん付く。これが糖を分解するときに発生する「揮発性硫化化合物」が、臭いの原因だ。魚のように生臭さかったりすっぱかったりとさまざまで、ひどくなるとその人がいる部屋に入っただけで悪臭がするという。
「口が臭い」と直接には指摘しづらい、だがずっと一緒にいるのはやっぱり耐えられない。こうして本人が避けられるようになると、孤独感からうつになったり、人との接触が減って脳への刺激が少なくなり認知症を引き起こす一因ともなるそうだ。
身の回りの人の「老人臭」が気になったら、早めに口腔ケアを施すのが重要。放っておくと一大事になりかねないサインなのだ。